2024/4/22
テレワークで長時間椅子に座っていると、腰や肩が痛くなったり疲れを感じたりしませんか?そのような方には、長時間座っていても疲れにくいよう設計されたワークチェアがおすすめです。
職場での椅子として利用されることも多いオフィスチェアですが、近年は、テレワークで仕事をするためのワークチェアとして購入する方も増えています。
本記事では、椅子に座っていて疲れてしまう原因や疲れにくい椅子の選び方、コクヨのおすすめのワークチェアについてご紹介します。
- 椅子に座っていても疲れてしまう原因
- 1. 体圧が偏っている
- 2. 背骨のS字形状が崩れている
- 3. 椅子のサイズが合っていない
- 疲れにくい椅子の選び方
- 1. 体圧が適正に分散されている
- 2. 背骨を自然なS字形状に近づけられる
- 3. 適正なサイズに調整できる
- 正しい座り方のポイント
- コクヨがおすすめする疲れにくい椅子
- ing(イング)
- Bezel(ベゼル)
- Duora2(デュオラ2)
- FABRE(ファブレ)
- 椅子と姿勢を見直して疲れにくくしよう
1. 椅子に座っていても疲れてしまう原因
なぜ人は、椅子に座っていても疲れを感じてしまうのでしょうか。椅子に座っていても疲れてしまう3つの原因をご紹介します。
1. 体圧が偏っている
1つ目の原因は体圧の偏りです。
たとえば、硬すぎる椅子に座ると体圧が局所的に集中し、痛みや身体のゆがみを引き起こす原因となってしまいます。一方で、柔らかすぎる椅子に座ると、骨盤が不安定になるので姿勢が崩れやすくなり、疲れの原因になることもあります。そのため、座った際の疲れを感じにくくするには、適正に体圧分散と姿勢保持ができる椅子を選ぶことが重要です。
2. 背骨のS字形状が崩れている
2つ目の原因は背骨のS字形状の崩れです。
人の背骨は、2本足で立つ際にバランスを取るため緩やかなS字形状になっていますが、正しい姿勢で座れていないと背骨のS字が崩れてアーチ状になります。背骨のS字形状が崩れることで、以下の問題を引き起こす可能性があります。
・背骨が圧迫され腰や椎間板への負担が大きくなる
・頭を支えるために背中や肩周辺の筋肉が張りやすくなる
・内蔵を圧迫しやすい姿勢になる
その結果として、上半身のさまざまな疲れを感じやすくなるのです。
3. 椅子のサイズが合っていない
3つ目の原因に、椅子のサイズが合っていないことが挙げられます。
椅子の高さや座面の奥行きが体に合っていないと、正しい着座姿勢をキープするのは容易ではありません。また、体格が似ていたとしても、背骨のS字形状には個人差があります。個人ごとの姿勢差や体格差に応じて、適切に椅子のサイズを調整する必要があります。
2. 疲れにくい椅子の選び方
「正しい姿勢で座れるチェア」の3原則
コクヨのチェアはこの3原則を考慮して設計されています。
適度な硬さのクッションが、座っているときの太ももの圧力やお尻の痛みを防ぎます。
背もたれの機能が骨盤と背骨のS字カーブをサポートし、楽な姿勢をつくります。
イスの高さや肘掛けの位置などを自分の体に合わせられることも、快適な座り心地の大切な要素です。
座っていても疲れてしまう原因を踏まえたうえで、具体的にどのような椅子なら疲れにくいのでしょうか。ここからは、疲れにくい椅子を選ぶ際に意識したい3つのポイントをご紹介します。
1. 体圧が適正に分散されている
椅子の座面の大きさや形状、硬さなどに応じて、体圧分散性は異なります。身体への接触面積が広い形状や、適度な硬さのあるウレタンクッションを使用したりしている椅子であれば、姿勢保持と体圧分散の両立が可能です。
また、肘掛けも体圧を適正に分散するための役割を果たします。人の両腕の重さは、全体重における16%ほどを占めます。肘掛けがあるタイプの椅子を選べば、両腕を適度に休憩させ、肩への負担軽減や体圧の分散につながります。ただ、肘掛けが無くても体圧分散に優れた設計がされている椅子もあります。
椅子を選ぶ際は肘掛けの有無などパーツごとに見るだけではなく、適正な体圧分散が設計されて作られたものかを確認することが重要です。
2. 背骨を自然なS字形状に近づけられる
背骨を自然なS字形状に近づけられるかどうかも、疲れにくい椅子を選ぶ際のポイントのひとつです。人の姿勢は、座っている間に自然と崩れてしまいます。そのため、S字形状を保持しやすい設計になっている、サポート機能のある椅子を選ぶことをおすすめします。たとえば、背骨のS字を維持できるように背もたれの上部までサポート面を増やした椅子もあります。
また、疲れにくさという点では、椅子の素材も重要な要素です。長時間快適に使用できる椅子をお探しの方は、背もたれや座面に適度な固さのあるウレタンクッションを使用した椅子を選ぶことで、座面への接触面積を広げて体圧分散と姿勢保持を両立できます。
関連記事:ランバーサポートとは? 腰にやさしく座れる椅子の機能について
3. 適正なサイズに調整できる
疲れにくくするためには、自分に合うサイズに調整して使用することも重要です。一般的な椅子の理想的な高さは、椅子に深く腰掛けた際に足裏全体が床に着く高さとされています。体格に合わせて座面の高さや奥行きなどを調整できる椅子なら、座っている間も正しい姿勢を保つことが可能です。
また、作業中に極端に下を向いた姿勢になるのを避けるために、デスクの高さも椅子と合わせて見直しておくと良いでしょう。ただし、デスク下の高さによっては肘掛けがぶつかって使いづらさを感じる恐れがあるので注意が必要です。
3. 正しい座り方のポイント
椅子に座っている際に疲れを感じにくくするには、正しい座り方を知っておくことも重要です。良い椅子を選んでも、座り方を間違えていると疲れてしまいます。
椅子に座る際は、次のポイントを意識してみましょう。
【正しい座り方のポイント】
1. 深く座り、腰が背もたれに接するようにする
2. 足裏は床に接して、太もも裏が圧迫されない高さに調節する
3. 座面の奥行きを、ひざ裏と座面の間にこぶしが入るくらいに調節する
4. 腕は肘掛けに乗せる
4. コクヨがおすすめする疲れにくい椅子
コクヨでは、疲れにくく快適に座れる椅子を多数取り扱っています。コクヨワークスタイルショップでご購入いただけるおすすめの椅子について、商品ごとの機能や特徴などをご紹介します。
ing(イング)
人の身体の微細な動きに合わせて座面が360°自由に動く「グライディング・メカ」を搭載しています。バランスボールのような感覚で、前後左右、斜めの体の動きに追随するため、安心して体を預けられるのが特徴です。
ランバーサポート機能は搭載していませんが、グライディング・メカ機能によって背骨のS字カーブが自然に作られるため、長時間の使用でも疲れを感じにくいのがポイントです。
また、座る姿勢や体格に応じて座面前部が折れ曲がる、コクヨのオリジナル機能も搭載。小柄な方でも、座面奥行きの調整をせずに心地よいと感じられる姿勢で作業できます。
Bezel(ベゼル)
コクヨ独自の機能によって、背骨と大腿骨の角度を開き、前傾姿勢で着座している際の負担を軽減できます。また、背骨のS字形状を自然に保ち、大腿部の体圧を適切に分散できるので、長時間の使用でも疲れを感じにくいです。
座面には、骨盤を支える面形状のベース層にクッション層を乗せたシートを採用。骨盤が前に滑るのを防いで正しい姿勢を保ちながら体圧を分散できるため、長時間でも快適に作業しやすいといえます。さらに、背もたれに備え付けられた6本の帯が背骨の形状や動きに追従して伸縮することで、ソフトな座り心地と腰部のサポートを実現し、疲れを感じにくいです。
Duora2(デュオラ2)
背骨のS字形状を適切に保ち、肩や腰への負担を軽減するために以下の3つの機能を搭載しています。
・ランバーサポート:背もたれの上部までサポート面を増やし、背骨のS字を維持する
・ポスチャーサポートシート:骨盤を支える面形状のベース層にクッション層を乗せて、安定した姿勢を保つ
・ベルビックアジャストサポート:レバー操作で背もたれの下部を前方、中間、後方に調整でき、腰部全体をサポートする
可動肘は、前後に大きくスライドする2Wayモーションアームを採用。
姿勢を問わず最適な位置で肘掛けを活用いただけます。
FABRE(ファブレ)
座面に座る際の衝撃を吸収する弾性メッシュと、耐久性に優れた座面クッションで、柔らかな座り心地を実現。調節レバーを操作すれば、座面のロッキングの角度固定が可能です。
また、オートアジャストロッキング機能により、座る人の体重に合わせてロッキングの強さの調整を行えます。座面高さの調整も可能です。
素材にはファブリックタイプとメッシュタイプの2種類をしていて、どちらも素材感あふれる柔らかなデザインになっています。カラーバリエーションが豊富なため、インテリアに合わせてコーディネートしやすいです。
5. 椅子と姿勢を見直して疲れにくくしよう
日々のデスクワークで長時間椅子に座っていても疲れないようにするには、次の3原則を満たした椅子を選ぶことが大切です。
1. 体圧が適正に分散されている
2. 背骨を自然なS字形状に近づける
3. 適正とされるサイズに調節できる
自分の体格や姿勢に合う椅子を選んで、快適な作業環境を整えてみてはいかがでしょうか。
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