2024/12/11
近年、座りっぱなしのデスクワークによる健康リスクが懸念されています。そのような中で注目を集めている作業の仕方が「スタンディングワーク」です。しかし、聞いたことはあるものの詳しい効果は知らない、効果的に取り入れるにはどうすれば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、スタンディングワークの概要やメリット、スタンディングワークに適したデスクの選び方などについてご紹介します。
- スタンディングワークとは?
- スタンディングワークを取り入れるメリット
- 集中できる仕事環境をサポートできる
- 体に負担がかかりにくい
- 心身ともにリフレッシュできる
- スタンディングワークの上手な取り入れ方
- スタンディングワーク用デスクの選び方
- 高さの調節機能を備えているか
- 調節の方法
- スタンディングワークにおすすめのコクヨのデスク
- SEQUENCE(シークエンス)
- STANDSIT(スタンジット)
- STANDSIT-W(スタンジットW)
- スタンディングワークで健康に配慮した作業環境を
1. スタンディングワークとは?
スタンディングワーク(Standing Work)とは、名前の通り、立ちながら仕事や作業を行う働き方のことです。
一般的に、パソコンを使った作業は椅子に座った状態で行います。しかし、座りっぱなしで長時間同じ姿勢を取り続けると、下半身を中心に血液の流れが停滞したり、姿勢の悪化につながったりして、肩こりや腰痛といった体の不調が起こることが考えられます。一日中座ったまま仕事を行う と、運動不足につながったり、集中力が低下したり、眠くなったりすることもあるでしょう。
このような座りっぱなしの作業による健康リスクの増加や、業務効率の低下を防ぐ効果が期待できるため、近年スタンディングワークを適度に取り入れる企業が増えています。
2. スタンディングワークを取り入れるメリット
スタンディングワークを取り入れることで、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。
3つのメリットをご紹介します。
集中できる仕事環境をサポートできる
立った状態で仕事を行うと、座っている時とは異なり、適度な緊張感を保ちやすくなります。立ち座りを切り替えれば、作業モードや休憩モードなど、気持ちのメリハリもつけやすいでしょう。
仕事や作業中の集中力が増し、生産性も上がると言われています。
体に負担がかかりにくい
人間は立っている状態の方が背骨を自然なS字形状に保ちやすく、長時間座ったままでいると、無意識のうちに姿勢が悪くなってしまいます。
立ち座りを繰り返すことで体にかかる重さを分散でき、体に負担がかかりにくい点もスタンディングワークのメリットです。
心身ともにリフレッシュできる
立ったり座ったりを繰り返すと、姿勢や視線に変化が生まれます。座った状態のままでいるよりも気分転換を行いやすく、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
また、作業の疲れが溜まったタイミングなどにストレッチを行い軽く体を動かせば、運動不足の解消にもつながります。
3. スタンディングワークの上手な取り入れ方
スタンディングワークに慣れていない場合、立ちっぱなしで作業を続け過ぎて足が疲れたり、疲労が溜まって集中力が落ちたりすることも考えられます。
座りっぱなし、立ちっぱなしで同じ姿勢を取り続けるのではなく、それぞれの姿勢をバランス良く交互に取ることが重要です。コクヨでは、1時間に15分程度のスタンディングワークを取り入れることをおすすめしています。
スタンディングワークに最適な「スタンディングデスク」を活用し、スタンディングワークを行いやすい環境作りを進めてみてはいかがでしょうか。
4. スタンディングデスクの選び方
一般的な机の高さは、着座姿勢に合わせて設定されています。スタンディングワークの際に欠かせないのが、立ち姿勢の高さにも対応できるスタンディングデスクです。
下記にスタンディングデスクを選ぶ際のポイントをご紹介します。
高さの調節機能を備えているか
スタンディングデスクは、高さが固定されているものと、高さ調節を行えるものに大きく分けられます。高さ調節を行えるものは 、座ったり立ったりといった作業姿勢の変化に柔軟に対応できるため便利です。
個々人の体格に合わせて高さの微調整を行えるため、大人と子どもなど複数の人でシェアする場合にも適しています。
座っている状態と立っている状態のどちらにも対応できるように、高さ調節機能を備えたデスクを用意するのがおすすめです。
高さ調節の方法
どのように天板の高さを調節できるかも、確認しておく必要があります。スタンディングデスクの高さの調節方法は、ハンドル式やレバー式、電動式などがあります。
【ハンドル式】
デスクの側面などに付いたハンドルを操作して、手動で天板の高さを調節するタイプです。安価な点はメリットですが、高さの調節に手間や時間がかかります。
【レバー式】
レバーを押すとガス圧が解放されて天板を押し上げます。ハンドル式ほど時間をかけずに天板の昇降を行えるのがメリットですが、高さの微調整が難しい場合があります。
また昇降の勢いで机上面のモノが動いたり落下しないよう注意が必要なことがあります。
【電動式】
コンセントに差し込み、電気の力で天板を昇降させるタイプです。スイッチひとつで高さの微調節ができるため、誰でも簡単に使用できます。商品によっては、登録した好みの高さに自動で調節できるものもあります。
特に電動式のスタンディングデスクは、力がいらず簡単に高さが調整できるのでおすすめです。
5. スタンディングワークにおすすめのコクヨのデスク
コクヨでは、電動式の昇降デスクを取り扱っています。スタンディングワーク以外でも、天板を下げて着座姿勢で利用したり、体格や作業内容に合わせて机の高さを微調整したりと、柔軟性があり使いやすいのが魅力です。
下記に商品ごとの特長をご紹介します。
SEQUENCE(シークエンス)
滑らかな動きで電動昇降し、63~129cmの間で高さを調節できるデスクです。電動昇降時にものに当たると約3cm戻る安全機能や、レバーに高さが表示されるなど、高い機能性を備えています。一部のモデルでは、好みの高さを記録できる「メモリー機能」や、一定時間で姿勢を変えるタイミングをお知らせする「リマインド機能」なども搭載されています。また、電動昇降機能に加え、デスク天板の傾斜角度が調整できるチルトテーブルタイプもあります。
ハイグレードカラーを含む8種類のカラーバリエーションの他、エッジや天板形状の種類も豊富に取り揃えられており、使い方やお好みに合わせて選ぶことができます。
STANDSIT(スタンジット)
立つことだけでなく、座ることも考えられたフットレスト付きの電動昇降デスクです。フットレストに足を置くことで、リラックスして座っている際の「後傾姿勢」もサポートします。
天板が小さめで設置場所を選びやすい点や、デスクの脚が一本のため離席する際に足に当たりにくい点も魅力です。付属の配線トレーは左右それぞれ3パターンの取り付け方が選べるので、働き方やデスクの設置位置に応じてカスタマイズできます。
また、天板の昇降はワンタッチで誰でも簡単に操作できます。メモリー機能を搭載しているので、お気に入りの高さをあらかじめ設定しておくことも可能です。
STANDSIT-W(スタンジットW)
電動昇降デスクのエントリーモデルながら、こちらも安心の国内生産品。
天板の高さは665mm~1265mmの範囲で調節でき、大柄な方の立ち姿勢から、小柄な方の着座姿勢まで、幅広くカスタマイズできます。天板の高さは画面に表示され、2つの高さを登録可能なメモリー機能も搭載。レバーを2回押すと自動で設定した高さに昇降し、操作も簡単です。
また天板サイズは豊富なサイズバリエーションがあり、幅4種類、奥行2種類から使い勝手に合わせて最適なサイズを選ぶことができます。
壁との接触を防ぐ樹脂スペーサーや挟み込み防止機能といった、安全にご使用いただける機能も充実しています。
また、脚部のベース部は中心に向かって傾斜がついているので、下スペースには配線を通すことが可能です。傷や熱に強くメンテナンス性に優れたメラミン化粧板の天板や、シンプルな構造で組み立てが簡単な設計など、優れた使いやすさが魅力のモデルです。
6. スタンディングワークで健康に配慮した作業環境を
集中力を高める、体に負担がかかりにくいなどのメリットが見込まれるスタンディングワークを、オフィス環境改善のために取り入れる企業も増えています。
座りっぱなしによる健康リスクを考え、立った状態でも座った状態でも使いやすい、スタンディングデスクを自宅でも取り入れてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事も読まれています