2023/06/19
長時間椅子に座って作業を続けていると、背中やお尻の裏に熱がこもってしまい、不快感を覚えることがあります。熱がこもるのを防ぎ、快適に作業を行いたい場合は、メッシュ素材で作られたメッシュチェアを使用するのがおすすめです。
しかし、クッション生地(布地)が使われたチェアとメッシュチェアは、機能性にどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、メッシュチェアの魅力や選び方、おすすめのメッシュチェア商品をご紹介します。
- メッシュチェアのメリット
- 通気性に優れる
- 空間を明るく見せられる
- メッシュチェアを選ぶ際のポイント
- 背もたれの高さ
- サポート機能の有無
- 座面に使われている素材
- メッシュチェアが汚れた時の掃除方法
- コクヨのおすすめのメッシュチェア
- FABRE
- INSPINE
- ing
- Bezel
- Duora2
- Mitra2
- 機能性にも注意してメッシュチェアを選ぼう
1. メッシュチェアのメリット
メッシュ素材を採用したチェアは、一般的なクッション製のチェアと比較して、どのような点で優れているのでしょうか。
メッシュチェアの魅力としては、以下の点が挙げられます。
通気性に優れる
背もたれや座面に隙間が設けられているメッシュ素材のチェアは、厚みがあるクッション素材を使ったチェアに比べて、通気性が高くなっています。熱や湿気がこもるのを防げるため、座っている際の背中やお尻の蒸れを防ぐことができます。
暑い時期や長時間座る必要がある作業などのシーンでも、蒸れを感じずに快適に過ごしやすい点がメリットです。
また、伸縮性に優れているメッシュ素材は体を包み込むような感覚があります。安定感や高いフィット感を求めている方にもおすすめです。
空間を明るく見せられる
背もたれがメッシュタイプのチェアは光を適度に通すため、空間に影ができにくくなります。透け感が生まれるので、空間を明るく見せることが可能です。デザインも軽やかなデザインのものが多く、お部屋に置いても圧迫感がありません。
おしゃれな空間を構築しやすいため、幅広いお部屋に合わせることができます。
2. メッシュチェアを選ぶ際のポイント
メッシュチェアと一口にいっても、数多くの製品が販売されています。快適に座ることができる椅子を選ぶためには、どのような点を確認すれば良いのでしょうか。
メッシュチェアを選ぶ際のポイントをご紹介します。
背もたれの高さ
メッシュ素材に限らず、チェアを選ぶ際は、背もたれの高さを確認しておくことが大切です。背もたれの高さは、大きくハイバックとローバックに分けることができます。
背もたれが高いハイバックの椅子はしっかりと体を預けることができ、体圧(体の表面にかかる圧力)を分散しやすいため、長時間の着座でも疲れにくい仕様になっています。一方で、背もたれが低めのローバックは空間への圧迫感が少なく、スペースが限られている空間に設置する用途にも適しています。
また、背もたれの高さに加えて、座面の高さも確認しておきましょう。座面の高さが体格に合わない場合、座りにくさを感じたり、疲れやすくなったりする恐れがあります。
個人の体格差に合わせて、座面の高さを調整できるタイプを選ぶと良いでしょう。
サポート機能の有無
座っている際の疲れやすさを軽減したい場合は、サポート機能の有無を確認することも大切です。椅子に搭載されているサポート機能の例を、いくつかご紹介します。
【ランバーサポート】
ランバーサポートは、腰部分をサポートすることで、座っている最中の姿勢を正す機能です。背骨をナチュラルなS字形状に近づけることができます。
⇒ランバーサポートとは? 腰にやさしく座れる椅子の機能について
【ロッキング】
ロッキングとは、背もたれが座る人の前後の身体の動きに合わせて反発しながら支えてくれる機能のことを指します。単なるリクライニング機能よりも、長時間座ることに適しています。
⇒椅子の背もたれの役割とは? 機能やおすすめのチェアをご紹介
【リクライニング】
背もたれが後傾する動きのことで、頭を後ろに引いた後傾姿勢を安定させるために重要な機能です。角度を自由に調整できるものの場合、楽な姿勢を取りやすくなります。
また、パソコン作業などの際に頭が前に傾く前傾姿勢をサポートする機能を備えている椅子の場合、作業中に体にかかる負担を減らすことが可能です。
⇒椅子に座ると疲れる理由は? 疲れにくい椅子のポイントを解説
座面に使われている素材
座り心地に関わる、座面の素材の確認も重要です。椅子の座面に使われる素材には、ウレタンやモールドウレタン、メッシュなどの種類があります。
適度な硬さがあるウレタン素材の座面は、体圧分散や姿勢維持を両立できます。疲れにくさを重視したい方におすすめです。
一方で、メッシュタイプの座面は通気性に優れています。暑い時期も蒸れを防ぎ、快適に座りたいという方は、座面もメッシュの椅子を選ぶと良いでしょう。
3. メッシュチェアが汚れた時の掃除方法
メッシュチェアは網目構造で通気性に優れる反面、隙間の部分にほこりなどのゴミが溜まりやすく、掃除がしにくいことがあります。定期的にほこりや汚れを落とし、清潔さを保ちましょう。
日常的なお手入れでは、乾いたやわらかい布でから拭きを行います。汚れが酷い場合は、以下の手順で汚れを落としましょう。
1.布にうすめた中性洗剤をつけ、かたく絞ってから拭く
2.水で濡らしてかたく絞った布で、洗剤が残らないように拭き取る
3.乾いたやわらかい布で、水分が残らないように拭き取る
素材が傷んでしまい、模様がついたり縮んだりする恐れがあるため、水に濡れたままにするのは避けてください。
4. コクヨのおすすめのメッシュチェア
コクヨでは、背もたれや座面にメッシュ素材を採用したチェアを販売しています。メッシュ素材を採用しているコクヨのおすすめチェアを、6点ご紹介します。
FABRE
曲線的でスリムなシルエットやシンプルな座面下など、日常に馴染みやすいデザインが魅力のチェアです。メッシュタイプのFABREは、奥がかすかに透ける軽やかなデザインと柔らかな座り心地を両立しました。
キャスターはポリウレタン巻き仕様となっていて、フローリングを傷つける恐れが少ないため、リビングなどで使うこともできます。リング状で光を通すことから、軽やかな印象を持っている点も魅力です。
また、座る人の体格に合わせてロッキング強度を自動で調整する機能など、着座姿勢のサポートも充実しています。デザイン性と機能性を両立したチェアを探している方におすすめです。
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INSPINE
6本の帯状のランバーサポートを搭載した、優れた座り心地が魅力のチェアです。着座姿勢に合わせてチューブがそれぞれ自在に伸縮することで、メッシュ素材の座り心地はそのままに、腰部を確実にサポートします。
座面前縁が前下がりになる機能を搭載しているため、パソコン操作時の前傾姿勢もサポート可能です。
また、座の高さや奥行き、肘掛けの高さ、ロッキング強度なども、好みや体格に応じて調整できる点も魅力です。
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ing
座面がバランスボールのような感覚で体の動きに追随するため、座り過ぎによる体の固まりを防ぐことができます。動いた後には揺り戻しがあるため、バランスを崩す心配もありません。メッシュタイプのingは、軽い力で自然に体を揺らすことができます。
また、さまざまな人が快適に座ることができるように作られているので、姿勢や体格差に応じた背もたれや座面奥行きの調整も不要です。
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Bezel
6本の帯状のランバーサポートや後方にも動く可動肘、座面前縁の前傾機能を搭載しているため、前傾から後傾まで、幅広い着座姿勢をサポートします。シンプルなデザインで、あらゆる空間に合わせやすい点も魅力です。
ランバーサポートやヘッドレスト、肘掛けの種類など、幅広いバリエーションから好みのタイプを選ぶことができます。
⇒Bezelの商品詳細・購入はこちら
Duora2
シンプルでスタイリッシュな、自宅にもなじみやすいデザインが魅力のチェアです。バリエーションが豊富なので、好みのチェアを見つけることができます。
シンプルなデザインながら、機能は充実しているため、簡単な調整で着座姿勢を整えることができる点も魅力です。メッシュタイプのDuora2は、ランバーサポート機能も搭載できます。
⇒Duora2の商品詳細・購入はこちら
Mitra2
細部のクオリティにこだわった上質なデザインで、軽やかな印象を持つチェアです。座面や背もたれのカラーバリエーションは12種類あり、使用する空間の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
メッシュタイプのランバーサポートは、上下50mmと内外2段階の調節が可能で、ロッキングの強さや角度、座面の高さ、奥行きなども調整できるなど、機能性にも優れています。
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5. 機能性にも注意してメッシュチェアを選ぼう
通気性に優れたメッシュチェアを活用することで、暑い時期も快適に過ごしやすくなります。光を通して空間を明るく見せることができるため、置く場所を選びにくいのもメリットです。
ただし、体に適していないチェアは、使いにくさや疲れを感じやすくなることも考えられます。チェアの機能性にも目を向け、体格や着座姿勢に適したものを選ぶことが重要です。
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