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開発者の自宅を公開!ingLIFE開発秘話【ingLIFE】

2022/9/12

こんにちは!KOKUYO Workstyle Shopです。
今回は特別編でお送りします!

話題のワーキングチェアingLIFE(※下部に商品ページリンクあり)の開発者である木下さんは、製品になる前の試作品の段階から、ingLIFEをご自宅のダイニング、書斎、寝室の3か所に置いていて、自宅でのテレワークやダイニングでの食事で検証を繰り返しながら使い続けているそうです。すごいですね!今回はその木下さんから、興味をお持ちの方も多いingLIFE開発過程をご自宅からご紹介いただけるということなので、みなさんにお届けしたいと思います!

(以下より、木下さんにご紹介いただきます!)

木下さんのご自宅にあるingLIFE3脚


ダイニングでの仕事モード

ダイニングでの食事モード

書斎(ACTUS特別仕様)

寝室のワークスペース

1. オフィスチェアを自宅に置きたくなかった?

僕自身、オフィスチェアを開発していながら自宅にはオフィスライクなモノは置きたくないと思っていました。在宅勤務がなかった時は長時間同じ場所で座っていることもあまりなかったということもあり、必要性も感じていませんでした。
「自宅でもing(※下部に商品ページリンクあり)を使っているのですか?」と聞かれることもありましたが、実は使っていなかったのです。笑

一方、2017年のing発売直後から次なるingの開発には着手していたのですが、2020年4月、新型コロナウイルスの感染拡大により在宅勤務が一気に広がったことで、その開発を在宅勤務向けに舵を切り、ingLIFEとしての開発が始まりました。
置きたくないと思っていたものを置かざるを得なくなったのです!笑

2. 家にも合うオフィスチェアとは?

もう、イヤとは言ってられません。そこで、あらゆるオフィスチェアを自宅に持ち込み、何が家の空間に合わないのか?デザイン、機能、座り心地のあらゆる面で徹底的に分析しました。そこで見えてきたのが、家はリラックスする空間なので、アクティブなデザインも機能も座り心地も合わないのでは?ということでした。

とは言え、ing の開発者としてはアクティブなグライディング機構は健康でクリエイティブに仕事をするには、在宅ワークでも欠かせないものだと考えていたので、どうすれば良いかを開発メンバーみんなで徹底的に議論し、試作品による検証を繰返しました。

そこで見えてきたのが、リラックスしての仕事には、ing よりも少しゆっくりな動きの方が合うのではないか?ということと、見た目にもメカっぽくなく、木などの素材を使ってインテリアに馴染む優しいデザインにすること。そして実は大きな要因だったのが、オフィスチェアの象徴でもあるキャスターが付いた5本脚は機能的には優れているものの、最もオフィスライクなものではないか?!
ということで、キャスターなしの4本脚もバリエーションに追加することを決めました。


木下さんのご自宅に持ち込まれた様々なオフィスチェア

3. 特徴的な背もたれの木とキャスターなし4本脚

初期の試作では写真(下部)のように背もたれと座面をつなぐ部分に木を使っていましたが、特にダイニングなどで使う場合を想定すると、背もたれに木を使うのが良いのではないか?という若手デザイナーから提案がありました。座り心地優先のオフィスチェアの背もたれに木を使うことはチャレンジングな提案でしたが、とにかく試作を作ってみたら見た目にも座り心地もいいということが分かりました。実は、重力で揺れるグライディング機構は、他のオフィスチェアのようなバネの反発がないため、硬く感じにくいということが分かり、グライディングメカだからこそ背もたれに木を使えたのです。

そして新規開発のキャスターなし4本脚は、靴を履かない家での使用を想定して、優しい使用感になるように脚先にも細心の注意を払いながら、丸みのあるデザインでまとめました。

背もたれに木を使ったことと新規開発の4本脚が、これまでのオフィスチェアの常識を覆し、ingLIFEのアイコニックなデザインの重要なひとつの要素になったのではと思います。


初期の試作1

初期の試作2

4. そして辿り着いた『ゆっくりな揺れ』

一方、ingLIFE の座り心地の一番の特徴であるゆっくりとした揺れは、ing の2層のブランコのようなメカとは全く違う、起き上がりこぼしのような見た目にもメカっぽくないすっきりとした機構を新たに開発しました。冒頭でも触れたように、ingLIFEとしての商品企画がスタートする以前の2017年のing発売直後から、違った形でのグライディングメカの開発は進めていたのですが、ゆっくりとした揺れを実現するのは非常に難しく、試行錯誤の連続で結局メカの開発にはトータルで4年の時間を費やしました。

このようにしてingLIFEは、試作と検証を繰り返して生まれましたが、開発が終了して販売が始まった今でも、僕自身ずっと使い続けています。ゆったりとしたワイドな座面とゆっくりとしたグライディングの動きが相まって座り方を限定しないので、仕事だけではなく、食事も読書も、プライベートでの作業なども全てingLIFEで心地よくこなしています。
特にダイニングの空間では、これまでのオフィスチェアは違和感が大きかったと思いますが、オフィスライクなものを家に持ち込みたくなかった僕でも、ingLIFEは見た目にも座り心地的にもお勧めできる椅子になったと思っています。



この方に聞きました

コクヨ ファニチャー事業本部 1Mプロジェクト
木下洋二郎さん

50代前半、身長は180㎝。ingシリーズの開発を担当し、在宅勤務は週に1、2回ほど。
2人暮らし、2LDKのダイニング、書斎、寝室にて、仕事はもちろん、食事、読書、副業の活動などもingLIFEに座って過ごす日々。


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