WORK VIEW 2021より -働くを充足させる体験要素の紹介-

会員はいつでも5%OFF(会員登録はこちら

WORK VIEW 2021より -働くを充足させる体験要素の紹介-

2021/4/9

「WORK VIEW 2021」は、コクヨのワークスタイル研究所から発刊された、 リサーチに基づいたポストパンデミックの仕事観を考察したレポートになっています。

WORK VIEW 2021の主な章立て
第1章:プロローグ
第2章:「働く」を充足する体験要素
第3章:日本人の「働く」に対する価値観
第4章:働く場(ワークプレイス)への意識
第5章:仕事観から紐解く働き方戦略の未来
第6章:エピローグ

今回はこの中から第2章の「働く」を充足させる体験要素について、簡単に紹介していきます。

1. WORK VIEW 2021とは

WORK VIEW 2021は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を最も受けた分野の1つである「働き方」に関して、日本国内約6,000人のワーカーに調査を行い、その結果を基にしたレポートです。 大きく変化したワーカーの意識から、「よい」働き方や「よい」環境を紐解くとともに、先行き不透明なこれからの時代において、組織をしなやかに、そして強くする働き方の活用戦術も提示しています。

第2章「働く」を充足する体験要素では、ワーカーの活動実態調査を基に、「働く」の幸せにつながる要素を紐解いています。

2. 「働き方」因子

働き方との関係性を示す因子では、以下の5つの因子が見えてきました。因子とは「働く」を充足させるための要素、と捉えていただくと良いかと思います。それぞれの要素の満足度が高まっていくことで、「働く」ということが充足されていくと考えています。

①セルフマネジメント

「自身の意思で仕事やキャリアをコントロールできること」

  • 働き方や仕事の進め方に対して、自分なりの工夫を加えて改善している
  • 周囲の誘惑に負けず自律的に仕事を組み立てられている
  • 自身の裁量で仕事を進められている
  • 自身の裁量で仕事を進められている

②現業の喜び

「現業を通して自分にも社会にも好影響を与えられること」

  • 今携わっている仕事を楽しんでいる
  • 自身の仕事を通じて達成感を得られている
  • 自分の個性や能力を活かせて働けている
  • 自身の仕事を通じて、社会や会社に貢献できている

③自分らしさへの自信

「仕事やキャリアなどの意思決定をする際に、自身の感性や想いを信じられること」

  • SNSなどを利用した情報発信を積極的に行っている
  • 自身の状況や気分に合わせて、働く場所を自由に選んでいる
  • 仕事を通してやりたいことや将来像が明確である

④精神的・社会的な健康

「理想に近い公私のバランスを実現し、日々健康的な心持ちで過ごせること」

  • プライベートの人間関係に不安やストレスを抱えず過ごせている
  • 必要に応じて体調管理やストレス発散を行えている
  • 仕事中でもプライベートでも孤独を感じず過ごせている

⑤適切な評価と対価

「自身の能力や意思と現業が適切であり、その評価も適切であること」

  • 今の給与は、自身の仕事につり合っている
  • 自身の仕事は、会社から適切に評価されていると感じる
  • 自身の仕事に対して、上司や同僚から適切なフィードバックを受けている

いかがでしょうか。仕事自体に関連することもあれば、公私のバランスと評価などの観点もあり、それぞの項目で自身を振り返ってみるとよいかもしれません。 評価などは自分に対してだけでなく、仕事仲間に対して影響するものでもあるので、相手にきちんとしたフィードバックをすることも意識すると良さそうです。

3. 「コミュニケーション」因子

仲間との関係性を表すコミュニケーション因子では、4つの因子が見えてきています。

⑥心理的安全性

「チームメンバーと話しやすく助け合えること」

  • 今のチームでは、分からないことや困ったことがあれば助けを求めやすい
  • 今のチームでは、問題が起きたときメンバーで協力しあって解決しようとしている
  • 今のチームでは、互いの仕事状況や生活状況を思いやって行動している
  • 社内メンバーと気軽な情報交換や雑談は十分できている

⑦人脈拡張性

「社内外問わず幅広い人々と交流しネットワークを形成できること」

  • 社内ネットワークを作る異業種交流会のような課外活動を行っている
  • 部門や役職の壁を越えてのコミュニケーションは十分できている
  • 社内外問わず大事だと思う人とは定期的に交流している

⑧相互影響する関係性

「チームメンバーと学びあい、高めあい、敬いあえること」

  • 今のチームでは、メンバー同士刺激を与えあっている
  • 今のチームでは、互いの熱意やモチベーションを感じている
  • 今のチームでは、一体感が醸成されている

⑨リーダーからのやる気の伝導性

「リーダーと仕事をしているとモチベーションが高まること」

  • 現在のリーダーと今後も一緒に仕事をしたいと思う
  • 現在のリーダーと仕事をするとモチベーションが高まる

コミュニケーション因子というだけあって、チームメンバーとの関係性に関することが多いですね。在宅ワークが増えたことにより、オフィスにいたころのコミュニケーションが減り、 上記の内容にも影響が出ているのではないでしょうか。コミュニケーションの工夫によりオンラインでも充足感が得られるとよいですね。

4. 「エンゲージメント」因子

組織との関係性では、2つの因子が見えてきています。

⑩所属の誇らしさ

「現在の組織で働くことにほこりや意義を感じられること」

  • 現在勤めている会社に所属していることを誇りに思う
  • 現在勤めている会社のビジョンや使命に共感している
  • 現在勤めている会社は、人々の幸せや地球規模など世の中に良い影響を与えている

⑪組織の正しさ

「経営層や同僚から誠実さや多様性が感じられること」

  • 現在勤めている会社では、セクハラやパワハラなど困ったことがあってもきちんと正されている
  • 現在勤めている会社では、同僚はみな大変よく仕事をしている
  • 現在勤めている会社では、性差、国籍、障碍など関係なく活躍・昇進している

最後の因子は、所属する組織に対する誇りや正しさという内容の項目になっています。近年、SDGsなどのワードも注目され、企業の社会性も重要視されているようです。 また、ハラスメントや公平性、多様性などの要素も登場しています。経営に携わっている方は、今一度自社の組織を振り返ってみてはいかがでしょうか。


WORK VIEW 2021本編では、このように導き出された因子を基に、どういった体験が「働く」を充足させるのかをさらに深く考察しています。
また、ワーカーの属性別の比較も行っており、そちらも興味深い結果を見ることができます。

本編はこちら>>

第3章以降も引き続き紹介していく予定です。お楽しみに。